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木製の六芒星の円陣

知られざる魔除けの秘密!六芒星と籠目紋に隠された歴史とは?

六芒星(ろくぼうせい)や籠目紋(かごめもん)は、古来より魔除けの印として親しまれてきた星形シンボルです。本記事では、その図形的特徴や歴史的背景をひもとき、日本の家紋・神社での使用例からアニメ・ゲームにおける演出まで、六芒星デザインの意味を歴史好きにもACG好きにもわかりやすく解説します。

六芒星ってどんな形?その図形的特徴と魅力

六芒星は、2つの正三角形(△)を上下に重ね合わせたシンプルな星形の図形です。頂点が6つあることから「six pointed star」の名があり、英語ではヘキサグラム(hexagram)とも呼ばれます。上下の三角形による完璧な対称性が生む視覚的インパクトは大きく、見る者に不思議な迫力や調和の美しさを感じさせます。

このシンプルながらも強い印象を与える図形は、「陰と陽」や「火と水」といった相反するものが調和する象徴としても解釈されています。また、六芒星は視覚的に強烈な印象を与えるため、古代から現代に至るまで、多くの文化で神秘的な意味が込められてきました。例えば、魔術的なシンボルとして使われることが多く、錬金術魔法の陣で見かけることもあります。西洋の伝統では、六芒星は護符として使われたり、魔除けの意味を込めて建物や道具に刻まれたりしてきました 。実際、今日でも多くの人々が六芒星を魔除けや護符として身につけたり、飾ったりしています。

六芒星 籠目紋

日本の六芒星「籠目紋」と魔除けの歴史

籠目紋(かごめもん)は、日本における六芒星デザインの伝統的な呼び名です。名前の由来は竹で編んだ籠の網目(かごのめ)にあります。竹籠を編むとき、三角形同士が上下に組み合わさった六角形の隙間模様が現れますが、その連続模様こそが籠目文様です。

一つ一つの隙間を図案化するとちょうど六芒星の形になるため、古来よりこの籠目の連続模様には「鬼が嫌う」魔除けの効果があると信じられてきました。実際、日本各地の民間伝承でも「籠目の模様を見た悪霊は中に入って来られない」などと言われ、邪悪なものを封じる力がある文様として扱われ、神社の灯籠家紋、さらにはお守りに使われてきました 。

なお、日本の六芒星といえば真っ先にユダヤの星(ダビデの星)を連想する人もいるかもしれません。実際、一部では「日本の籠目紋はユダヤ由来ではないか」などのロマンあふれる仮説も語られてきました。しかし歴史上の事実としては、六芒星は世界各地で独自に生まれた普遍的な図形であり、日本の籠目紋も日本固有の文様として位置付けられます。たまたま形が共通しているために神秘的な関連性が取り沙汰されることもありますが、この記事では過度な陰謀論やスピリチュアルな解釈は避け、あくまでデザインの意味と歴史的事実に基づいて解説しています。

六芒星の籠目紋|竹かごに入ったおにぎり

アニメやゲームに登場する六芒星デザイン

六芒星はその象徴的な形から、サブカルチャーの世界でもしばしば登場します。例えば、ファンタジーや魔法の世界を描く作品では、魔法陣や召喚陣の中心に六芒星が描かれることが多いですよね。「鋼の錬金術師」の焔の錬成陣や、「遊☆戯☆王」に登場する罠カードのデザインなど、六芒星が印象的に使われている例も少なくありません。このように六芒星は「いかにも魔法」というビジュアルを直感的に伝える記号として、ファンタジー系の作品で重宝されてきました。

しかし近年、日本の漫画・アニメ業界では六芒星の扱いに慎重になる動きもあります。その理由の一つが、六芒星=ダビデの星という宗教的・歴史的な文脈への配慮です。六芒星は前述の通りユダヤ民族の象徴として世界的に定着しており、第二次世界大戦の歴史を意識しないまま使うと、批判を受けることもあります 。

とはいえ、現代のアニメやゲームで使われる六芒星は、あくまでその視覚的インパクトを活かし、物語の中で魔法や神秘的な力の象徴として使われることがほとんどです。「魔法陣」や「封印」のモチーフとしての使い方が一般的であり、実際にそれを見た観客や読者は、六芒星の持つ深い歴史や意味よりも、キャラクターの力強さや神秘性に注目することが多いでしょう。

アニメ「推しの子」では登場人物の瞳の中に星形のハイライトが描かれていますが、ファンの間で「六芒星ではないか?」と指摘され話題になりました。それがたとえ六芒星であっても、作品内での意味付けや演出意図が明確であれば、観客も物語の表現として受け取るでしょう。このように六芒星はサブカルチャーにおいても文脈次第で柔軟に使われるデザインモチーフであり、その奥に潜む歴史的背景を知れば作品をより深く楽しむ手助けにもなるのです。

Vol. II. Les Clavicules de R. Salomon Wellcome L0073132

ソロモン王の鍵、魔法的図形やお守りが金、銀、色で描かれた版画入り, via Wikimedia Commons

まとめ

六芒星や籠目紋は、単なる飾りではなく、深い意味と歴史が込められたシンボルです。日本では魔除けとして、また宗教的な文脈でも使用されてきたこの星形デザインは、世界各地でその意味を変えながらも、今なお人々の心を惹きつけています。アニメやゲームの中で見る六芒星も、ただのデザインではなく、物語の中で重要な役割を果たしていることがよくあります。だからこそ、六芒星に込められた意味を理解することで、作品をより深く楽しむことができるのです。

あなたも六芒星が登場する作品を見た時、その背後に隠された歴史や意味を思い出してみてください。その視点を持つだけで、きっと新たな楽しみ方が見つかるはずです。